2005-12-14 ある物書きの葛藤 物語−ホワイト 『おい、お前』「何だ?」『お前物書きなんだろ?』「ああ、一応な」『恋愛の話、犯罪の話、親子の話、未来の話、戦争の話、病気の話、道徳の話・・・随分色々と書いたな』「ああ、書いた」『もう書くんじゃねぇよ』「何故だ?」『軽率なんだよ、お前自身は何も出来ないクセに』「何も出来ないけど・・・書けるだろ?」『そんなの屁理屈だね』「屁理屈でも良いさ、書いてやる。今回の事もな」『そんな事したって俺は消えないぞ?』「良いさ、好きにしろよ。どうせ俺には書く事しかできないんだ」