窓のない部屋

目が覚めたら出入口のない部屋にいた

ひとつ窓の代わりのように鏡がある

そこには自分の顔と出入口のない部屋が映る

出入口のない部屋で恐怖と狂気に晒されて

鏡と窓との境界がわからなくなった

そこに映る自分の顔と出入口のない部屋が

外の世界としか見えなくなったのだ