ひねくれ者の友人

彼が言うには「仲の良い人には嫌われても良い」のだそうだ。


仲の良くない人はきっと自分の事をよく知らないだろう。

よく知りもしないのに嫌われる、というのは気分が悪い。

しかし自分の事を深く理解した上で嫌われるならそれは仕方ない。


これが彼の言い分だ。


私が「君は呆れるほどのひねくれ者だね」と言うと

彼は「よく分かってるじゃないか」と微笑んだ。


どうやら私は彼が嫌いではないらしい。