2004-09-15 綺麗な知能障害者 物語−ブラック 綺麗な人が立っていた。 僕は「あ、綺麗な人が立ってる。」と思った。 綺麗な人は、ぼーっと一点を見つめていた。 僕は「一体何を見ているんだろう?」と思った。 綺麗な人に母親らしき人が駆け寄ってきた。 僕は「あぁ、あの人は知能障害者なのか。」と思った。 綺麗な人は母親らしき人に手を引かれて行った。 僕は「綺麗だと知能障害者だと分からないものだなぁ。」と思った。 綺麗な人は最後に一度だけ振り返り、ハッキリと知能障害者だと判る顔でこちらに笑いかけた。