ジョーカー

ある男が恋人に言った。

「長年連れ添った君になら本当の事を話せると思ったから言うんだけど、僕は世界中の女は虫以下だと思ってるんだ」

恋人は激怒して男と別れると言った。


ある男が元恋人に電話をかけた。

「ごめん、この間は僕が間違っていたよ。僕以外の全ての人間が虫以下なんだね」

元恋人は受話器を叩きつけた。



・・・と、このようなジョークを男が恋人に話した。

恋人は「なぜ女が被害を受ける立場のジョークを作るの?これは女性差別よ!」と激怒して男と別れた。


男は新しい恋人に同じ内容のジョークを男女の立場を逆にして話した。

新しい恋人は「なぜ女を頭のおかしい人間にしたジョークを作るの?これは男女差別よ!」と激怒して男と別れた。


ある日男は地下のレストランに2人の元恋人を呼び出してこう言った。

「この前は悪かったよ。今日は是非君たちにに紹介したい人がいるんだ」

その途端に店中の人間が立ち上がり、老若男女問わず同じ言葉を口にした。

「私は男でも女でもないんです。それに世界中の人間全てがそうであるとも思っています。どうぞ仲良くしましょう」 と。