「ちょっと聞いてくれ、昨日女にフられてよ・・・去り際に俺の事を玉葱野郎だとよ。」
「中身が無いってか?」
「そうそう、んで考えたんだけどさ、玉葱って中身が無いんじゃなくて皮と身の区別がつき辛いんだよ。あの女に見る目がなかっただけなんじゃないかと思うんだ。」
「なるほど、なかなか面白い事を言うな。」
「だろ?」
「まぁ、お前がまた女にフられたっていう事実になんら変わり無いんだけどな。」
「あ、あの女の見る目がなかっただけなんだって!」
「お前は一体いつ見る目のある女に出会えるのかね?」
「・・・。」